平成の経済は令和に何を残したか

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ブラック企業がブラック労働を強いると言われて久しくなった昨今ですが、日本の労働事情はどうしてそうなったのかという話にはおおよそ触れられてきていなかったように思う次第。平成を牽引してきた人たちが令和の時代に託すものがおおよそ「平成の負債」と言われているあたりに怨恨の念を感じずには居られませんが、30年ほどの間に日本の指向性はどこに向いてしまったのか…そもそも日本の社会や経済その他が未来側のベクトルを指し示しているかどうかというものが相応に疑問符だらけという昨今の社会事情、平成の負債の丸投げと言われても反論の余地が無い感が半端ない令和元年の今日ですが…真っ黒く塗りつぶされた日本が「ブラック国家」に成り下がる日も、実は遠くない未来の話なのかもしれません。

日本の労働生産性はかなり低いと言われている昨今ですが、おおよそその現場事情は間違いようも無く的を射ており…場合によっては十数年来もの間改訂も更新もしていない環境やら設備やら制度などがゴロゴロある実情を抱えています。工場などの生産系現場の生産設備は保全の都合でそこそこ更新が進められている現状があるものの、それを管理維持および運用する側に於いては必ずしもそういった更新状況が無い場合も珍しくなく、最新設備を持て余す現場というのもしばしば遭遇しました。一カ所指摘をするとすれば、それは「連携に対する認識の甘さ」ではないかと思う次第です。少なくともソリの合う上司と出会えたことがあったかどうか…そもそもそんな人物に遭遇出来たかどうかかという話であり、それが日本の現実問題という話。

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非常に多くの現場業務に関わる派遣の末端業務を請け負ってきましたが、情報化社会に逆行するかのようなアナログ人事に振り回されるという…時代の先端を歩んでいるはずなのに別の時代の時間軸を生きているような錯覚を覚える日々を過ごす機会に恵まれてきました。人事間でメールのやり取りに齟齬があったりするのはまだマシな方で、スマートフォンの扱い方を知らないというのも…ギリギリマシな方で。そもそも機械操作ができない人が機械操作業務に居たりするという現実があったりしたので、人の不足云々以上に何かが根本的に間違っていないか? という疑問符が日々つきまとう日々というのを経験しました。中の人も相当にいい歳なのですが、アップデートの無い人というものはおおよそそんな感じだという認識を得るには充分な経験でした。二度としたくないですが。

かつて3Kといわれてきたハードワーク系業務はその後5Kを経て今や7Kか8Kくらいになってのしかかってくる超絶ハードワークに肥大化しているのですが、そこに充てられる人事というのは本当に訳ありがネギをしょってやってきたような問題児とかいうカテゴリでは括りきれないくらいの訳あり人事であり、そういった「訳あり」とか「底辺」とか「異端者」とかそういう少々物騒な単語でしか括れないカテゴリの人たちがギリギリのラインで支えているとか本当にそんな感じでして。物流系や生産系の現場は本当に極限まで人手不足といわれていますが…派遣会社の中間部に居た頃に知った情報だと、派遣会社経由で相応に求人要請というものはあるのですが、定着率及び業務継続率が異常に低く「人を送れない」という現実があったりします。実のところ「仕事を振れない人材はたくさん居た」というのが触れたくないけど触れるしか無い現実であり、おそらくはこれからも労働品質は下がり続けるであろう分野職の近い将来像だったりします。

大派遣時代とも云われた平成の労働事情のツケはこれからどんどん利息付でやって来るものと推測されますが、どうしてこうなったかと云えば…やはり人材の錬金術でり、人材教育の放棄ではないかと推測される次第です。海を渡ってきた大量生産と大量消費のサイクル社会ですが、おおよそ一番大事にしなくてはならないはずの人材分野で大量消費を短期間でやってしまった…そのツケが現在の「烏合の衆的人事事情」であり、歪になりすぎた昨今の労働事情ではないかと思う次第です。大規模生産現場では外国人労働者も多くなり意思疎通などで色々問題も発生する昨今ですが、そもそも言葉も文化圏も同じ自国の人間と意思疎通もままならない昨今にそれらが根本的に違う外国人労働者とわかり合えるかというと…まあ、お察しだったという話は枚挙に暇がなかった話。今後は仕事以前の問題を多く抱える現場が増えるのではないかという話は薄々話題となる事態になっており、日本の生産現場はどうなるのか…という話は色々なところで聞きます。

教育には本当に時間がかかる。それは単純作業といわれるルーチンワークでも相応にかかる話であり、安全と品質の両立という課題を抱える生産現場等に於いては非常に手間と時間と労力を要する話なのですが…昨今それらはおおよそ大雑把に扱われ続け、気がつけば「教育者不在で教育不可能」という状況すらあったりする現実の現場問題。昨今の労災事情が「手抜き事故」と囁かれる所以でもあったりする部分であり耳が痛いのですが、紛うことなき現実問題であり、数合わせ人事と揶揄される所以だったりします。管理者や現場監督者は簡易な業務も振れずに自身で捌くしいかないというジレンマを抱えるケースが激増しており、現場の疲弊の一因となっていますが…人を増やすより自分で業務負荷を増やした方がまだマシという現実は痛々しすぎて到底受け入れられない問題です。

学校教育ももっとテクノロジーがふんだんに使われるんじゃないかという夢を平成の初期に描いていたような気がしますが、おおよそ30年経った令和元年でも昭和末期とあまり変わりのない学校風景が何となく現在の教育後進ぶりをうかがわせる要因になっているようにも思えてしまいます。アナログな方法のほうが親和性の高い分野というものも確かに存在するものの、未だに紙の情報媒体のほうが信用に足るという謎の認識…もはや宗教レベルのアレになっていたかと思えば、まだまだ現役だったという話はおおよそ聞きたくない話だったりするのですが、アンチデジタル世代というのは今でも満遍なく君臨しているようであり、悩みのタネだったりします。あなたはインターネットが憎いのか、そうなのか?

勿論、憎いというか何というか…モンスターは社会に満遍なく浸透しています。憎い上司も数知れず、憎い顧客も数知れず…特に接客業は疲弊度が高く、「ひと狩り行ったらコテンパンに返り討ちにされた」という事態は枚挙に暇がありません。上位三種を挙げるのであれば、家電量販店携帯販売店娯楽サービスの接客業。最近の言葉で表現するのであれば…クソ・オブ・クソ。

最近の時事で云えば…京都アニメーションの事件で多くの才能が失われた、という痛ましい事件がありましたが。平成の大派遣時代と云われた時代にいた技術者や技能保持者がどれほど使い潰されたか…という30年クラスの痛ましい時代を少しでも振り返っていただければと思う、生産系現場管理者のぼやきを少しだけ意識していただければと思う次第です。尊いはずのものが雑に扱われる昨今、守るものも多いが…育てていくものは更に多い。

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