「さくら」を見る会の憂鬱

時事・事象・社会現象

ウェブでの活動で利用しているサーバーサービスのひとつである「さくらインターネット」のサービスやサポートにまつわる炎上記事がひっそりとツイッターの話題をかっさらうという事案があったのでちょっと重箱をつついてみたら、今日という一日がサーバーサービスの暗黒面を延々と俯瞰し続ける時間を過ごすという不思議な時間を過ごすに至りました。昨今のウェブ界隈での活動に於いてサーバーの助力というのは必要不可欠になっていると思われますが、サーバーを取り巻く技術と要員にまつわる問題は今なお未解決のままだったという事実を突きつけられ…今、仕事の合間に密かにバックアップ作業を走らせるという憂き目に遭遇している次第です。今はその元凶たる記事は非公開設定になっているらしいですが、個人としてはそのサービス界隈の現状を知るに至っただけでもありがたい次第だったりします。

ツイートに色々な意見や感想、その他私怨の類のツイートや関連リプライなどもあり…昨今のレンタルサーバー界隈の情報を知るきっかけとなりました。あまり良いトリガーではなかったとはいえ、昨今のサーバー事情はまあまあ良いというよりはむしろ悪く、多くの保証サービスの信憑性には大なり小なりの疑問符が残るという事実を確認するには至った次第で、これからサーバー操作に関わる多くの情報収集に奔走し、一部は近日中に大規模なバックアップ作業に奔走する予定になりそうです。ここしばらくデータの取扱いに関する色々な情報を検索するに至ったのですが、「予算を積んで保険を掛けても守れないデータがある」という話や「技術者とサポートデスクの情報伝達の齟齬」にまつわる話など…痛い思いもしましたがこれからに繋がる情報を得るに至った次第です。ツイートについてはこれ以上言及する予定は無いですが、引き続きツイートに関連する情報捜索は続ける予定です。

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最近ツイッターで「もらい事故での保険会社の対応がクソだった」という話を聞いたあたりで「保険でも守ってくれないものは多い」と感じるに至った矢先にこういう話題ということでちょっとツッコんでみたのですが、予想以上にこんがり焼けてしまってびっくりしていますカネをもらってサービス窓口は見ず知らずの請負に丸投げ…という光景は色々な界隈の数多くの現場で垣間見てきた暗黒世界なのですが、こんな身近なところにも暗黒世界はあったのかと驚きを隠せません。「情報技術界隈の知識は本当に浅くしか広まっていない現実」を再認識するには適した事案になってしまいツッコんだ手前申し訳ない気持ちになってしまいますが、安いサーバーの実情と現実、ついでに広域でのサーバー事情ワールドワイドなウェブ事情に追いつけない日本のウェブ界隈の現状を知る機会にもなってしまい…困惑と動揺が広がっています。久々に「知ることで後悔した」事案になりましたが…個人的には「必要な後悔という認識」で、今後のウェブ活動についての反省部分として反映させていきたいところです。

さくらインターネット【企業名】

さくらインターネット株式会社は大阪市北区に本社を置く、ホスティングサーバを中心とするデータセンター事業およびインターネットサービス事業を行う企業である。(Wikipedia より

サーバーにまつわる問題はサーバーに色々なプログラムを走らせることによって発生する複雑な負荷事情によって頻雑化を続けているという事情があり、もっと昔のウェブ事情…ムーバブルタイプが上陸する前くらいの間ではなかなか考えられなかったトラブル傾向があるという話を聞いたことがあります。ウェブでホームページを公開するという仕組みを知った頃はもう10年以上前の話になるのですが、その頃はベタベタなHTMLを書き出した程度の静的ページが多くを占めていた関係で、頻雑な問題というのはかなりレアケースだったと聞き及んでいます。頻雑かつ難解な状況になったのはワードプレスの普及期くらいからだと言われているようですが、サーバー側でデータベースやら何やらを利用するケースが増えたことによって「気付きにくい問題が増えてきた」という話は…噂程度には聞いていました。しかし、これほど格安サーバーに過負荷が掛かっていて、それを安いサービスで賄っていたという話を加味すると…色々と思い出すものがありました。

多くのサーバーサービスにはバックアップ機能が実装されていると聞きますが、実際のところ「データ復元の保証はまったく無い」という話らしく、その話は過去のレンタルサーバー事情の中にも事例があったように記憶しています。極めてレアケースですが、ゼロデイ攻撃などの極度の負荷によってバックアップ側のデータまで破損が及んでしまうケースも存在し、その場合のデータ復旧は極めて困難になるという話のようで…サーバーサービスの利用規約にその辺をあらかじめ明示しているサービス元もあるようですが、今回はどうだったか…。ただ、公開データやら何やらにどんな価値がありそれが明確に規定に沿った保証範疇であったとしても、唯一無二のデータがそっくりそのまま復元される保証は無いという話で、その損害が金額換算での金銭的保証があったとしてもデータの復元や公開データの検索への影響などの回復は極めて困難であり、事実上の完全保証は実はウェブ界隈には存在しないのではないか…という話。

ファーストサーバ データ消失事故【出来事】

2012年6月20日に、クラウドデータのバックアップデータも含めてデータを全消失を引き起こしたサーバートラブル 。 脆弱性対策を特定のサーバ群に対し実施した更新プログラムは、検証環境において動作確認に於いて問題が発生しないことを確認した後に本番環境で実施。しかし、この更新プログラムに不具合があり、検証環境下での確認及び防止機能が十分に働かないことと、メンテナンスの時のバックアップの仕様が変更されたことによって、データ消失事故が発生した。(Wikipediaより)

このあたりに「サービス提供元だから云々~」や「バックアップはユーザー責任が云々~」など色々な情報収集に至るものが多数ありましたが、結果としてウェブに公開されているデータの破損事故はおおよそ「もらい損の事故」であることが大多数であり、かつそれらを完全に抑制することはほぼ不可能という話らしいです。AWSの不具合で大手ウェブサービスの多くが同時多発的にトラブルに見舞われたケースなどが比較的最近あった話なので色々勘案する部分はあったものの、自然災害みたいな扱いになってしまうケースが多いようです。また、今回のこの事案によってひっそりと利用規約が改定されることも予想され、より一層ユーザーは「自己責任論の押しつけの被害」を被ることにも繋がりそうですが…これからどうなることやら。

中の人もメインのサイトやブログがさくらインターネットの共用サーバーにあるのでわりと恐怖に震えながら年末年始の更新作業にあたることになるのですが、今回の一件から汲み取れる教訓は「備えあれば憂いなし」であり、サービスサイド提供のサービスを過度にアテにしないという気持ちと考え方、それらに対しての備えを心がけることだという結論に至りました。サービス上のトラブルを「犬に噛まれる程度の事故」と捉えるのは心理的にもダメージが大きいのですが、ここに来て改めて「バックアップという任意保険の意味を汲み取る」に至った次第であり、「失った時間とデータは基本的に帰ってこないという認識が必要」というシビアな結論を導き出すに至りました。ウェブサービスを利用する上で避けられないであろう「リスク対策というクリスマスプレゼントが降ってくる」なんて予想だにしていませんでしたが、今後のウェブ活動のために大切に反映させていきたいと思った次第です。

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