消費税のその先のイメージ

時事・事象・社会現象

今日から増税です、消費がじわじわとダメージを被っていくのはなかなかイタいものがありますが…少しずつ確実に不自由になっていくというのがこういう形でもって現れてくると、やはり単純増税という無為無策感を感じてしまいます。もっと他の形で対応出来なかったのか、とかそういう話がちらほら。この増税によって社会が少しでも好転することを願うばかりですが、少なくともその増収分はおおよそ有耶無耶に福祉関係の支出にじゃぶじゃぶと投入されるだけ投入されて内部留保される未来しか予想できなくてつらいって言うのが本音だったりするので、増税分の還元を含め末端の人間への恩恵が何かしら実感のあるものとして反映されて欲しいと願うばかりです。つらいですが、ただの払い損増税ほど悲しいものはないので…。

消費税の未来図にはいわゆるキャッシュレス化というものを狙う背景があるようですが、未だかつてアナログな書類社会に於ける日本のキャッシュレス化のイメージ像はまだまだ果てしなく遠い未来図にしか見えないというのが感想です。都心部のキャッシュレス化体制はわりと早く確立されそうなイメージがあるのですが、そういうインフラ網に乏しい郊外都市や電子決済化の遅延している地域というのは…ほぼ恩恵はないものと推測されます。キャッシュレス化もインフラ整備と同類の投資が必要な分野ど思われ、増税の恩恵なき地域というものは確実に発生し得る話であり…結局は不都合なままの従来型増税と何ら変わりないのかなっていうのが増税初日の感想でした。地方都市には恩恵感がイマイチ無い。

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結局のところ消費は停滞期に突入し、軽減成立に悩まされるシステム系業務の方々への無理難題な業務は増え、細かい部分ではクレーム応対数が増えるという悪循環もあり…今回の増税は何となくズッコケ感がじわじわと感じられる増税になりそうです。そもそもこの増税にあってこの収入体系という話、純然たる増収がない個人のお財布事情に対して無慈悲な増税という図式なので…正直な話いろいろな疑念が尽きないというのが本音だと思われます。税制として成立されてしまった以上は渋々課金される話なので仕方ないと割り切らざるを得ない部分もあるのですが、今回のこの増税施策は初日からして諦めムードが感じられました。それは景気の未来が暗い事への不安か、もう次の増税がスタンバイしているのではないかという恐怖の未来か。どっちにしても不安要素しか汲み取れない未来しかないのがつらいです。

おおよそ福祉に使われるのかどうかが怪しい根拠というのが、昨今の社会情勢と国際情勢。周辺の軍事的な流動が懸念される中の軍事費拡大は否めない部分があり、昨今多発する災害対策に対しても懸念は多くあるという実情。そもそも雇用事情がかなり壊滅的な打撃を被っている状況に於ける消費抑制の図式を作る今回の増税施策は、広域に於ける消費の停滞を招きかねない要素を多大に含んでおり、時期的にもかなり酷いタイミングでの増税実施に至っている感が否めないです。それだけ財政事情が逼迫しているならそれも問題だし、メンツのためだけの増税実行であればそれも問題…結局、問題だらけの見切り発車増税というイメージが先行してしまっています。実際そうなのかもしれませんし…。

ただ淡々と課税に甘んじざるを得ない現状を変えたいとは言いますが、それを明確かつ簡潔に打ち出せる人がとりあえずいないというのも先行きの不安材料です。時期尚早というか、今回の増税についてはほとんど納得のいく回答がないなかでの「過去に増税実施しますと発言したから増税しました」的なニュアンスしか先行していなくて、さらに国際レベルの緊張状態もあってのなかの増税決行なので…これで経済が右下がりに急転直下した暁にはどうすることも出来ない未曾有の不況がやって来るという図式が想像に難くないというアレでつらいです。

今の私たちに出来るのは…願わくば消費税の撤廃を視野に入れた税制の抜本的改善策への思考でしょうが、私たちの多くは国内の税制や社会福祉の在り方などについて相当に無知になってしまったのではないかという部分も汲み取れるため…もっと税制を含めた社会への周知認知などへの強い意識改革が求められているのかもしれません。政治への無知・無関心がここまでの税制混乱をもたらしたとしたら、それは労働生産層たる労働世代の重大問題だと思うのです。社会全体は現在老齢化の一途を辿っており、福祉財源は無尽蔵にあっても足りなくなってくる未来しかありません個人単位の福祉の利用についての在り方から、社会全体でもってこれらについて学び続け、試行錯誤を繰り返しつつも改善の一手を模索していくしかないのかもしれません…福祉財源に生産層の収入の多くを吸い上げられるという図式は早急に改善されなくてはならない、これは簡単に想像ができる身近な死活問題だというくらいの認識は必要だと思う次第です。

昨今SNS上には法改正を訴える少々過激な思想の持ち主が荒ぶったツイートなどを打ち出していると聞きますが、ここで必要なのは正規ルートによる認識改善策と法改正への粛々たる手続きへの道筋作りであると考えています。社会維持のためにも税は、誰かがどのくらいかを確実に支払う必要のある制度です問題は税負担がどこにあるべきであるか、どういう社会体系が公的福祉の安定基盤になり得るかであり、単純に増税すれば解決するという問題ではないというという認識と改善意識にあると思う次第です。比較的短い時期でもって何か根本的対策が打ち出されれば良いのですが…。

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