ウェブで活動する人たちにとって「収益化の構造確立」は必修科目であるものの、その構造を構築する上で副次的弊害に悩まされることを観測しています。特にウェブページに係る広告リンクは昨今のウェブ・ユーザビリティの低下に著しく貢献しており、「広告収入依存モデルの限界」を感じずにはいられません。スマホでの閲覧に関しては特に深刻な視認性問題を抱えており、広告・有料記事に於けるサイトの視認性やスクロールの問題などは直接的な「サイト閲覧の機会損失」ともいえる状況だと推測しています。
ウェブで広告配信による収入構造はかれこれ20年以上続いてきた古典的な広告で、アフィリエイト全盛期には多様な広告手法が模索されてきました。当時はいかにして利便性を損なわない広告リンクの実装が強く議論され相応にユーザビリティを損なう事なく運用されていましたが、スマホ時代に突入したあたりから以前は敬遠されてきたポップアップ広告が運用されるようになり、既存の広告バナーなどと相まって視認性等の低下に大きく貢献するという事態に陥ってしまいました。ウェブページに於ける広告リンクの有用性は大きく変動することはないと言われているようですが、昨今の広告アプローチは非常に厄介さを感じるものになっており、ここに来て「ウェブの収益化構造の再確認」は必要になってきたという認識を広めていきたいということを提唱したい次第です。
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収益化の背景には諸般の規約に抵触するような配信方法がしばしば大きな問題として取り沙汰されており、広告閲覧者は勿論のこと、関連する広告配信プラットフォームにも定期的に悪影響や規制の影を落としてきました。規約違反や倫理無視の配信手法は定期的に広告配信側に利用規制を設ける機会を設ける理由になってしまい、総じて末端の利用制約になってきました。昨今でも「ステマ規制法」などの話が話題になる程度にはこの界隈は「収益はルールや倫理観の犠牲の上に成り立つ」という図式を描き続けてきた過去があります。Googleの広告配信サービスが定期的に見直される経緯になったのもこの仕組みの悪用が背景にあり、結果として「広告収入までのハードルが跳ね上がる」という状況の基礎を作る遠因となってきました。
規約無視広告による業界の縮小
20年前くらいに登場して一時期はウェブ副業の代名詞にもなったアフィリエイト広告だが、規約違反や悪質な広告配信などを背景に利用規約が厳しいものへと変化していった。この「違反行為から規制強化」へのサイクルは非常に短いスパンで更新されることになり、アフィリエイト業界を短命にさせるきっかけになったと言われている。特にGoogle AdSenseの広告参加のハードルは劇的に跳ね上がったことが言われている。昨今はウェブでの収益化手法・手段の数が増え、アフィリエイト界隈でのこれらの諸問題は減少傾向に転じたと言われているが、結局「人気になった収益化モデルの媒体へそれらの根本的問題が移行された」だけであり、人気のある収益化モデルのあるサービスでは今も「規約違反やモラルに反した行為への対応」に追われているという現状がある。
近年のコロナ禍を経て「ウェブでの収益化構造についての再考が図られる機会があった」と言われていますが、結局のところは巣ごもり需要を食い散らかすための口実のように扱われ、期待値の高かったサービスの多くは悪意とモラルレス行為によって破壊されたという話を定期的に耳にします。一時期はウェブでの仕事の在り方までもが再考・再確認されたと言われていましたが、それすらもまた悪意や恣意的な意図によって悪用されるという情報が後を絶ちませんでした。クラウドソーシングが注目され「ウェブ完結型の仕事」も注目され、これからはリモートワークが一定の地位を獲得する者とも言われたものの、一定数の仕事は形式のみの募集や案件であったという話は定期的にサービス元に通報されていたという話もあり、この界隈での仕事の在り方は早々に信用低下の憂き目に遭ったと言われています。
これらの「ウェブでの収益化構造」の諸問題は議論された末に「現場主導の従来型の業務形態を一定量維持する必要がある」という回答に落ち着くようになり、リモートワークによる多様な仕事の形式は特定分野以外では数年と持たずに形骸化に至ったようです。コロナ禍収束後には結局「現場仕事の増加」という従来の状況が復活したためにリモートワークの撤回が相次いだという事例もありますが、コロナ禍という特殊な状況が生み出した緊急の措置として以外は機能していなかったようにも思います。ただ、現場業務に関して言えばデータ業務のようなリモート完結型の業務量が限定的だったということもあり、一定の業務改善に貢献はしたものの定着には至らなかったというのが実情のようでした。輸送・物流の需要が極度に増加したことや大型の生産業務の再開などによって現場要員の確保が急務になったりしたことも重なり、リモートワーク完結型の仕事の形態は大きく傾いてしましました。
このとき、「いかにしてリモートワークによる拘束を避けるか」という「サボり技術の流布」が一定数SNSなどで共有され、ニュースサイトに取り上げられたという事案があったりしたのですが、そういうのも一定数の認知を得てこうなったとも推測されます。
ウェブ化できる分野とできない分野
コロナ禍を機にウェブサービスを展開・拡充させた企業やサービスは大きく数を増やしたが、ロックダウン時の緊急的措置だったためにサービスを確立出来ずに運用終了に至ってしまったサービスも多い。また、受注拡大などを経て現場での労働力不足が甚大になってしまい要員増強を強いられるケースも出てしまうなどの弊害も発生した。通販サービスはこの時期に大きく売上を伸ばした反面で物流業界は輸送限界を大幅に超過するなどの労働条件の悪化を露呈させ、既存の速達サービスの限定運用や廃止を迫られた。また、緊急事態宣言による外出制限発生時に労働契約を打ち切られたなどの事象も重なり、輸送・物流を中心に大幅な人員不足が発生し現場を混乱させた。
おそらくはこれからも「ウェブに於ける副業」を求める人口は一定数増加し続ける未来がそこにはあり、その社会状況や働き方の変革に伴うウェブでの収益活動は増加するものと推測されます。ただ、この先にある収益化活動には多くの制約や新しいルールなどが横たわることになり、活動規制なども多くなることも予想される次第です。また、これらが軌道に乗ったところで終わりではなく、事業化すればそれはそれで会計業務なども頻雑になり、結局のところ「ウェブは儲かる」というのは「絵に描いたモチ」になる可能性はかなりあるものと思われます。特に中高年世代になれば現場仕事への参加にも限界がつきまとうようになり、必然的にリモートワークのお世話になる可能性は否めませんが、リモートワークのルール変更は非常に短いスパンで更新・改訂される世界であり、これからこの界隈へ参加するのも非常に高いハードルが横たわっています。
世の中は「生涯現役」へと舵取りが進んでいるという話であり、多少の健康問題を突っぱねてでも社会への参加が必須になってくることが想定されます。その手段のひとつとしてウェブでの活動は今後とも大きな意味を持ってくるものと思われますが、「安易に儲かる選択肢」ではなくなることは間違いないものと思います。これからどんな変化がやって来るかは未知数ですが、迫り来る時代の変化の濁流に対応するためには、多くを学び真摯に対応する度量が絶対条件になってくるのかもしれません。


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