国際旅客の背中に何を見るか

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春節商戦が日本にて盛大に行われているという話はここ数日のニュースで初めて耳にした話ですが、日本の観光産業が中国からやって来る爆買い勢によって形成されていたことにいささかショックを隠せません。もはやここに来て日本国内の総消費経済力は年間数十万人規模の中国からの爆買い勢と比較される程度にまで落ち込んでいるというのが衝撃なのですが、そもそも企業は給料を渋り、物価も消費税という追い剥ぎ効果で爆上げしており、もう日本の景気がいつ良くなるのかという世迷い言に付き合いきれない気持ちで一杯になっている次第です。世界規模の感染症と経済効果を天秤に掛けること自体がそもそも違いすぎる物差しでの思考なのですが、世の中がものすごいジレンマを感じているあたりに「カネの重さ」を感じてしまいます。

観光産業の背中にはおおよそ海外からの誘致観光があり、観光立国の看板の裏側には諸外国との思考や価値観の差異があり、サービスの最前線の人々を悩ませています。彼らを客人として迎え入れることに特に大きな異論はなかったのですが、昨今注目されている迷惑行為や物騒な事案、場合によっては犯罪および幇助行為の助長などといろいろな物議を一緒に持ち込んでくる彼らを無作為に迎え入れることに疑問符を抱く機会が増えてしまいました。すべてが好意的かつ誠意ある人々ではないということ、考え方の差異は埋めにくいということ、何より価値観の違いによって私たちは信じられない行為を目の当たりにすることになってしまうという実情がそこにあるということ。世界から見た日本の思想や思考は海外から見た非日常でもあり、「受け入れる思想」が土壌にある日本の思考そのものが「異質な考え方」とも受け止められているという話は…もう少しシュアしても良いようにも思った次第です。

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中国・武漢での一連の感染症による混乱の映像はかつて映画などの世界でしかなかった極限状態の再現であり、それはパニック映画でゾンビたちに襲撃される都市機関での混乱の映像そのものでもありました。20年くらい前のパニック映画よりもより鮮明な映像機器でリアルタイムシェアされるこの現実は稀に見る衝撃映像でしたが、同時に人間の闇の部分を垣間見せるだけの暴挙をも同時にシェアする羽目になりました。我先に都市を放棄する人々や混乱に乗じた商売に乗り出す人々の情報、崩壊状態に陥る医療機関に札束を持って喚く感染者の映像が人々の混乱時の素性を赤裸々にライブ配信し、その巨大な一都市の破綻シナリオを全世界に発信したそうですが…既に日本でもその感染症感染の情報が確認されているという話。中国人の機動力の高さは噂に聞き及んでいましたが、どこまでが事前情報であったのかが既に憶測として飛び交っているようなそんな状況に私たちはどうする術もなかったりします。

そんな緊急事態の国会中継で未だに「桜を見る会」の話を矢面に上げる程度の国会議員さんの危機管理力の低さが指摘されるという話ですが、そもそも即座に「中国封鎖も辞さない」という世界の潮流に逆行するかのような日本の国家機関はいろいろ大丈夫なのかどうか。どこの誰が中国政府の発表に忖度しているのかは定かではありませんが、中国にどっぷり経済的依存をしている実情が知れてしまったのはある意味…良かったのか悪かったのか。どの面下げて経済大国を名乗っているのかは知る由も無く、日本もまた「過去の遺産国家」になりつつあるのかもしれません。そもそも大陸側のスパイがいたとしても日本は受け入れてしまうのかもしれませんが。懐が広いが故に起きる問題が故とはいえ、ちょっと危機感の無さがピックアップされすぎな気もします。

テレビメディアが「報道しない権利を行使」したり「経済問題になるほどの損失」と発言しているあたり、どこかで彼らに忖度するように仕向けている層がいそうですが。それよりも先に「未曾有の感染症に対する緊急措置がまったく機能していない」あたりがそもそもの心配のタネで、風邪の延長線くらいの感覚で「手洗い・うがいで防げる」なんて豪語している人たちがいるのには本当に心配以外の何物でもありません。感染疾患のいろはも知らない人たちはとりあえず発言しないで欲しいし、不安と心配を煽るような発言で色々煽動するのも本当にやめて欲しい。人として彼ら感染者の安否は気になるものの、本当にそれが極めて危険な感染症であるのなら…迅速かつ冷徹な封鎖は至極普通の思考でもあるわけで、感情論振りかざして感染拡大に貢献することではないと思うのですが。

折しも朝鮮半島事情がどうしようもなくなってきたタイミングでの中国のこの事態、この際「日本海封鎖作戦」くらいがあっても不思議ではなくなってきました。感染拡大の兆候が日本でも既に見え始めているという話もあり火急を要する事態になりつつあるのですが、日本の防災意識は感染症に対してどういった経験則を出すのかは今後のためにも注視しておく必要がありそうです。かつて「スペインかぜ(今で言うところのインフルエンザ)」が億に届くほどの死者を計上した事態を引き起こしたという記録があるわけですが、私たち現代人はこの未曾有になり得るパンデミックの予兆に対してどういった行動を起こすのか…とりあえず逃げることの叶わない私たちは、その目撃者として後世にこのことの教訓に対して必要な行動を考えた方がよさそうです。現在の日本はあまりにも経済的に貧しく、世界に逃げ出すには教養も不足しているという実情が重い次第です。

国家や経済の上層部で「カネと感染症」を天秤に掛けているという事態が発生していることは憂慮するべき事だと思うのですが、それぞれのトップの判断は早々覆るものでもないので…私たちはその教訓をいかにして後世に遺すかを考えることが急務かもしれません。少なくとも中国人観光客の爆買いに依存している観光経済の現状は知れたわけだし、それに対して日本国内の経済事情はあまりにも考慮が浅すぎるという実情も確認出来たわけで。政府の対応はあまりにも鈍足で、企業のトップは中国資本のおこぼれの事ばかり考えている、という現時点では「日本にとっての足かせ」でしかない問題点の洗い出しくらいにはなったと思う次第です。中国から流動してきたものは何もPM2.5だけでもなかったし、極めて危険と言われる感染症の病原体でもって日本企業の「中国依存のあぶり出し」くらいにはなったという話…感染症対策は火急の事態ですが、同時に「日本経済の疾患」も併発した可能性があり、健康面以外にも経済的なワクチンが必要な時期に突入してしまったかも知れません。世界から日本にやって来る海外からの旅行客、その背中にある多くのメッセージは…。

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