インターネットでショッピングをすることが一般的になってきた昨今、そのしわ寄せ部分を食らったのは他ならぬ物流業界なのは誰もが知るところになってきた話ですが、物流業界を圧迫しているのは何なのかという改善の談話についてはなかなか話のやり玉に挙がらなかったりします。物流を殺しに掛かっている要因のひとつとして「法外に安い配送料」の問題がありましたが、昨今その問題については「配送料値上げ」が一定の解決策として提示されました。それからしばらく経って持ち上がったのは「効率化論争」であり、注目されたのは「個人向けの再配達問題」でした。コンビニ提携などによってその糸口のひとつが模索中とのことですが、物流の山積みになった課題解決のハードルは依然高いまま推移しているという話らしいです。
個人向け物流の負荷は、引き続き高い水準のまま推移していると聞きます。個人の生活スタイルに対応した配送サービスを現状のコスト事情で捌くのは事実上無理な話になっており、そろそろサービス至上主義から徹底合理主義への舵取りが始まっていくのかもしれません。昨今、郵便物のように「置き配」への舵取りが進んでいるという話や、専用サービスとしてチャット対応サービスなども模索が続いているという話ですが、課題になっているのは「個人のワガママに対応したサービスの維持問題」であり、個人宅配の限界値が見えてきた形になってきた昨今の物流事情はその負荷をコンビニに持ち込もうとしているという話であり、「便利の取扱いが改めて勝算を分ける事態」だけに「便利が商品であるコンビニに白羽の矢が立つ」という事態がやって来るという話になりつつあるのですが、そろそろ便利さ至上主義を再考する必要が出ているのではないかという話にも繋がっており、結局のところ物流業界はサービス業各位を巻き込みつつ迷走を続けてしまう羽目になっているようです。
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アマゾンが送料無料の看板を掲げたとき、物流業界は相当な苦労を強いられたと聞きます。その当時に打ち出された「送料無料という常識」は今なお常識という地位を確保するに至っており、「送料はタダという誤解」を招くきっかけになってしまいました。それによって物流界隈は薄利多売方式を強いられ疲弊する羽目になり、ようやく最近になって「値上げという適正価格修正」が出来たという話は業界的にはありがたい話だったのですが、業界の悪い印象と悪影響を引き受けてしまった業界人事が回復するにはまだ年単位の時間を要す難問であり、物流の悩みのタネとして当分君臨しそうな勢いのまま推移しています。物流センターは大幅な効率化を推し進めている最中であり首都圏を中心にその恩恵が拡充しつつあるという話は聞きますが、その末端部分である個人向け配送には相応に限界が来ているという話は枚挙に暇がないという話らしく、特に再配達問題を中心に個人向けの利便性についての課題はまだまだ解決の糸口が見つからない状況のようです。
コンビニで荷物を受け取る試みは昨今拡大解釈され、今は駅前やショッピングモールなどに宅配ボックスを設置する動きが見られていると聞きます。昨今の配達システムネットワークを利用したかなり最先端の配送サービスはおおよそ「置き配特化型の宅配ボックス」の道を模索しており、運送サイズ上限を設定しつつも相応に迎え入れられつつあるという話を聞いています。生活圏にコンビニがあればそこがそれを対応する形に、無い部分に関しては一部でそういった試みでもって効率化を試みるという策のようですが、配送容量の限界がはっきり見えてきた昨今に於いてそれらは推進の一途を辿るものと思われます。再配達が運輸リソースを圧迫しているのは明確になってきた都合と貨物量の増加が止まらない実情がそれらを強力に後押しし、これからは「半・置き配システム」が浸透する可能性を示唆しているようにも見える次第です。
ここで見えてきたのは「単純なコスト問題」ではなく「サービス性向上の限界」であり、設定された価格帯相応のサービスの限界を超えるオプションサービスの撤廃への動きであるように思います。このご時世に於いて「共配システム」が注目されるというのは時代逆行の感が否めませんが、「急がない宅配物への優遇」はコスト問題以上に厄介な人的問題を抱える物流業界の切り札になるかもしれません。マンションのエントランスには大型荷物対応の宅配ボックスが設置されるかもしれませんし、定期共配便などの設定によって急がない荷物を一括配送する「移動宅配」的な仕組みなどがここに来て再注目される可能性は否定出来ません。第3セクター鉄道などが荷物車両の仕組みを復活させて駅での受取などを推進させるとも限らないですし、ありとあらゆる既存設備を再利用してでも物流界隈を維持する方針転換は…案外、可能性としてはあるのかもしれません。
物流がライフライン、その最前線となっている通販業界のバックヤードたる物流業界ですが。ここ何年か物流業界と接触する機会があったのですがその疲弊ぶりは事前情報よりもはるかにシビアなものであり、健全な物流維持のためにももっと総合的なインフラ整備などは求められるべくして求められるのかもしれません。急がば回れの思考でもって効率化をするというのはなかなか想像が難しい話ですが、個人利用での「便利さの節約」でもって総合的に物流界隈の仕事がスムーズになるのであれば…やぶさかではないのかもしれません。物流ドライバーの仕事の負荷で一番気を揉むのが再配達というのはかなり共有されている問題であり、一回の配達でもってすべての荷物を捌ききる配送方法はここにきて再考の余地を求められています。何よりこの方法の確立がこの業界にとっての大きな効率化のひとつになるのは間違いなく、利用者一人ひとりが「確実に受け取れる荷物のためにちょっとだけの労力を払う」時代が求められるのではないでしょうか? それは比較的安価な送料のためにできる「送料負担労力」になるかもしれません。
永きにわたってサービス品質の向上と速達化が求められてきましたが、そろそろその不毛さを増してきた品質向上に見切りを付ける必要が出てきたのかもしれません。急ぐ荷物と急がない荷物の差別化による効率化が求められ、結果それが新しい効率化の環境を揃えるというのであれば…私たちは「労力を物流費として支払う」形でもって「荷物を確実に受け取れる環境を作る」活動に参加する必要があるのではないか、そう考えています。速達から確実へ、そうしないと物流人口的にも耐えられない事実もあり色々思うところはありますが、生活環境を支える物流業界のために「下支え」する考え方について…論議する価値はありそうに思う次第です。


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