失敗の受け止め方について

日記・雑記・私的話題

業務上のトラブルに纏わるエピソードは枚挙に暇がないくらいなのですが、最近はトラブル対策の班に回されるなどの縁もあって…いろいろと考え方が変わってきたように思います。失敗はしないに越したことはないのですが、どこかで誰かが失敗をしてしまうのが仕事のフィールド事情でして、私たちに求められているのは「万が一の策の講じ方」だと考えるようになりました。失敗の根絶が難しいのは「失敗に学ぶことがある」からであり、学ぶ過程に於いての一定の失敗は必要悪のようなものと考えるようになり…昨今は業務上のトラブルに起因するストレスがちょっとだけ和らいだとか、そんな話。

失敗の挽回を好機にするスキルがあれば…出世街道も夢ではないという話もありましたが、現実はそういうものではなかったです。ただ、そうすることで無用のトラブルや怪我などの回避に繋げる事は相応に有益な話であり、結局のところは必須スキルであることに変わりはなかったという結論なのですが…良いか悪いかはさておきとして、私たちは人生に於いて数々の失敗談を重ねながら生きていくしかない宿命を背負った生き物です。なので、必要とするのは「失敗しないこと」は理想というくらいに捉え、「失敗と上手く付き合う方法の模索」に尽きるのではないか…とかそんな話です。絶対に失敗しない人生なんてない、何故なら人に生まれたことそのものが人生最大の失敗かもしれないから…なんていう話、どう思いますか?

スポンサーリンク

仕事に於いての失敗学…とかいうとカッコイイですが、失敗はやはり格好悪いものです。なので、他者の失敗談から得られるモノをしっかり探す必要があると考えている次第です。理想としては「失敗談に依る教訓の共有をしっかりする」ことなのですが、それはなかなか難しく…何より他人事感の強い他者の失敗から学ぶというイメージが何となくしっくりこないというのが大きいのではないかと思う次第です。痛い目を被らないと痛みがわからないというのがそもそも人間の宿命めいた愚の骨頂というのが耳にタコができる話なので、やはり難しいものであると結論付けるしかないのかもしれませんが…。

社会とのつきあいというのは単純にコミュニケーションのキャッチボールで、日常的に人と対話し縁を円滑に持つことがそもそもの失敗回避の策のひとつになるわけです。何故それがイメージ的に失敗回避につながり得るかというと、第三者からの情報が入ってくるか来ないかという話に帰結し、誰かの失敗談を知らないことによって巡り巡って自分が失敗に陥ってしまうという循環経路を辿ってしまうという話になります。情報の引き出しの有用性もさることながら、他者の失敗談を自分自身のワクチンとして取り込むことにより、未体験のトラブルを回避する術を間接的に獲得するということにつながり、結果としてその有効性は計り知れないものになり得ると考えていますが…いかがなものでしょう?

情報のモンスターと化した昨今の超情報社会で生きていくには情報の活用術が大きな鍵となり、その情報を第三者の情報網を経由して獲得することにより未知のトラブルをある程度既知情報にしてしまうというのが必要になってきます。SNSの活用はその最たる事例ですが、昨今の情報氾濫はとどまるところを知らないために迂闊に扱えないという側面もあるのですが…それでも私たちは人とつながり、そこから得る情報でもって生きにくい世界を生きていかなくてはならないのです。言葉にすると本当に萎えるワードですが、世の中は元々生きにくい世界です。人と対話し、円滑な縁を維持することは生きるには必須スキルです。コミュ障は絶対的に不利な社会です何としても克服すべき万病があるとすれば、風邪よりも先にコミュ障というくらい優先事項が高いです。

かといって失敗談をネチネチと聞いてまわるような悪癖を持つわけにもいかないので、そこはかとなく聞く機会があればイメージをもって記憶する程度で良いと思います。「明日は我が身に降る災い」とくらいに思って構えないと、実際にしくじってしまうというのが世の中の常。まして、人の不幸でメシウマな人々がごまんといるこのご時世なので…少しでもそういった不測や不幸に対するワクチンが必要になるんじゃないかって思う昨今です。何度も言いますが、失敗しない人生なんて存在しない

失敗を好機に変える事こそが人生の勝算というのはおおよそ間違ってないとは思うものの、勝算に変えるための知識と行動力は別問題として別途必要なものであったりします。こういうことを多くの現場でいろんなカタチで説明してきましたが、おおよそその説得行為が履行されることは無く…おおよそ予想に難くないトラブルに見舞われ続けたというのがこの話の最後のオチになるのですが、まあそんなイタい話も人生の彩りの一部ということで。痛い話ですが、その痛みを理解することで得るモノもある…くらいにイメージしてもらえれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました