何故副業が求められるのか

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色々な界隈で副収入について語られる機会が増えたように思いますが、そもそもそこまでして副収入の入り口が欲しいのかという話は…ちょっとした疑問符になっているようにも思える昨今です。格好良くスマートなビジネススタイルというものは確かに憧れる要素多数ですが、それが本業の合間に展開する副業スタイルであれば…時間はどれだけ持って行かれるか、などの「考えてしまう要素」は有るのではないでしょうか? お金を得るために支払う労力や時間は相応なのか否かについては…なかなか語られないような気がしますし、そもそもお金という間口を見過ぎているがために気付かない状態なのかもしれません。

会社勤めで得られる収入のみで、満足な生活とそこそこの趣味に時間とお金が割ける状態というのがやはり理想なのかと思ってしまいます。それ以上のオーバーワークを強いてまで得るモノなのか、そこまでしてリスクを課すものなのか…ひとえにそれは人の生活観や価値観に起因するものなのでなんとも言えませんが、ただ昨今感じているのは「対価無き社会」「搾取を推奨している」という実情であり、会社勤めだけではマトモに食えない社会状況が副業という生活観へと半強制的に気持ちを追いやっているのではないかという疑念です。実質無料文化というネット特有の価値観など…昨今は「タダにあやかる商業スタイル」が故に、何でもかんでも値切る文化が根付いてしまったとしたらそれは将来を食い潰す大問題の入り口になるかもしれません。

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本来なら回避できる仕事が副業である…と考えれば、副業を求める意図に少しの疑問を抱くのでは無いでしょうか? 資本主義社会たるこの世界に於いてお金の量はやはりステータスであり、稼げる人間はこの社会に於いては与信に値するステータスにもなり得やすいというもので、稼ぐというサイクルの必要性は誰もが感じているというのはやはりあると思います。しかし、昨今の副業への招待はとてもそういう印象でもイメージでもなく、日々の困窮から脱するためだけの時間労働といったところであり…おおよそスマートな要素など微塵もない世界がそこにあったりします。10年少々前にアフィリエイトという世界でその間口を垣間見た記憶が蘇りますが、その世界について知らない人間の努力というものはとても等価交換できない代物であり、時間とお金を労しても何の得にもならない世界だったりします。

裏を返せば、知識を得て戦略を練って出来る事ならそれらの世界でイージーモードで生きていけるとも言えます何故それが出来ないかというと、それらのノウハウはなかなか流出しないからです。競争社会たる昨今に於いて「ナレッジを分け合う」というのは単純に競争相手を増やす行為としてしか認識されていない都合、誰もが教えようとはしないに他ならないからです。情報的優位があるからこその優位性、だからこそ情報化が進んでしまった昨今では副業のハードルは確実に高くなってしまうという実情を抱えてしまうというジレンマ。そして、ネット副業の多くは認知性による優位性が相変わらず強いという一強性の強い世界であることも忘れてはなりません。そもそも、素人にはお勧め出来ないのが副業仕事なのです

そこまでのハードルに挑まざるを得ない状況を作ってしまった平成という時代の労働事情はこれから少しでも改善しなくてはいけないであろう課題ですが…昨今の企業事情はおおよそ派遣会社が握っている状況になりつつあり、世の中の求人事情の多くがピンハネ御礼の派遣社会になりつつあるという状況も鑑みなくてはなりません。そこで相応のプロ戦力を育成するのであればまだしも、彼らは消耗品を使うくらいの印象で人々を使役するばかりで…大した教育なんてものは基本的にありません。昨今の範疇で言えば会社勤めすらもハードモードであり、教育放棄も当たり前になってきた昨今は人材不足倒産を量産する可能性すらもはらんでいます。そろそろ国内の労働事情の破綻も視野に入ってくるのかと思うと心苦しいところですが、破綻という恐怖が目の前に突きつけられてもなお先延ばしを選んできた国や企業のトップ陣営には…色々と伺ってみたい話もあるというものです。

ヒトの価値が失われてきたと嘆かれる昨今ですが、価値を生むヒトの育成を放棄した当然の結果でしか無いという話ヒトが錬金術師たる所以はまさに教育にあり、教育の質と量によって私たちは凡人にも錬金術師にもなれるという話なのですが…それが未だに胡散臭い話のネタとして持ち出されるあたりが生々しい未来の暗黒時代感を滲ませさせます。無知が請求する血の量がどのくらいになるかは計り知れませんが、これから無知によって訪れるであろう人災の件数はそれこそ未知数であり、私たちはとんでもない時代の利息請求を求められているのかもしれません。

こんなにも笑えない話でしか笑いを取れないという時代もアレですが、これが時代であると結論付けるなら…一億総貧困待ったなしといったところでしょうか。労働を無価値に位置付け、ひたすら搾取を繰り返す社会にどんな未来があるかといえば果てしない貧困社会でしかなく、副業なくして生活がマトモに出来ない社会というのであれば…私たちは暗い未来しか描けなくなるしかないのでしょう。どこかにそれを望んだ人物がいたはずですが、それを知るよりも前に私たちの生活が破綻し、国内経済の基礎が崩壊するのが先に来てしまうのかもしれません。フリーターの名の下に「自己責任」を突きつけられて路頭に迷った人がどれだけいたかは…もう知る由もないですが、せめて私たちの世代でもってこの脈々と続く搾取社会は何とかしなくてはならないと思わずにはいられません。

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