有名の対価と代償について

文化・注目・有名現象

昨今の趣味・動画界隈について思うことが増えてきました、迷惑行為や危険行為を経てまでも有名になろうと躍起になる姿勢です。そこまでしてリスクを講じてまで得たいモノは何かというとやはり「知名度」「話題性」なのでしょうが、そこまでしてこれらを獲得するに値するものか? という話題がここに来て再議論されるようになったようですが、これらのリスク行為や迷惑行為によって損なってきたものは…この界隈には多すぎるようにも思えてなりません。それに値する崇高なものがあったとしても、これらに対しての対価とはとても思えないのです。

有名人の発言や行動は相応に影響力を伴うと言いますが、それは諸刃の剣の如くリスクを伴うものだと考えています。彼らの行動によって良い影響を及ぼすものであればまだしも、良くない影響を勝手に作られてしまう場合も然りでして、彼らの発信した情報は「予期せぬ二次事態」を引き起こす可能性を常にはらんでいます。情報の受け止め方は人それぞれであり、解釈の違いによってそういう事態は必ずといっていいほど発生するからです。リスクを伴わない発言や行動はないとも言う意見もありますが、有名人の発言などに対して責任追及をする風潮などがあることからも「発言や行動の重み」については考えなくてはならないのかもしれません。SNSなどで色々なものが筒抜けになっている昨今はなおさら。

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昨今の動画の影響力がゆえに動画界隈の特異行動がピックアップされる機会が増えているようにも見えますが、趣味界隈には常に一定数の問題行動者がいると言われており、その界隈に於ける問題として定期的に何かをやってしまっているという事態があります。写真趣味やオタク趣味界隈の迷惑行為や、動画界隈の危険行為などは本当にその一角に過ぎないのですが、影響力の大きいフィールドでの問題はやはり大きくピックアップされてしまいます。何故暗黙のルールが設定されているかというのはそういった事態に対する対策の一環であり、彼らの嗜むフィールドを守るための暗黙知でもある…というのはなかなか知られていない世界であり、もうちょっと知られても良いようにも思う昨今。

「何故」に対する受け止め方は人それぞれですが、おおよそ多くの疑問符は過去の問題に起因したものであり、それらへの対策や回避策として暗黙的に位置付けられたものが多いと思っています。世の中の一般論には「問題児はだいたい1%程度存在する」なんて言われているようですが、確かにごく僅かな問題児といわれる存在は確実に存在します。その1%と漠然と言われている数字ですが、参加母数が増えればその1%の人口は増えてしまうことはなかなか知られていないように思う次第で、昨今の趣味界隈の迷惑行為がピックアップされやすいのは…その1%比の人口増加にも思えてなりません。また、趣味界隈外の1%くらいの外野勢が問題を焚き付けているという事実も見逃せない話だったりします。

多くの決まり事が「先人の知恵」と言われています。どんなざっくばらんな言葉での表現であれ、それは過去に起きた問題に起因した問題提起や解決模索のひとつであり、それらからの保身の術であるとかんがえると…わりと世の中の言葉の多くが何かしらの理由をはらんでいるとも思えてしまいます。それらを逸脱すれば相応にダメージを被るという話は昨今なかなか伝わらず、それらの事態に遭遇した人物を焚き付ける行為だけがピックアップされるようになったのは、SNSが時代の事実やら何やらを広く拡散してしまったからなのかもしれません。問題行為に及んでしまった彼らは確かに問題児であると結論付けるしかないのかもしれませんが、それに対して不謹慎や愚行論を投げつけるのもまたひとつの問題行為であり、私たちはただそれらから得られる問題の提起と解決および防衛策の模索をするだけではないかと考えている次第です。

そもそも動画界隈の危険行為などについては動画界隈の影響力と、昨今確立されつつある動画発信による収益モデルというのが一枚噛んでいるように見えます。動画発信や生放送が主たる収入源に位置付けられており、影響力を勝ち取るために危険行為に及ばざるを得ないとすれば…私にはそれ以上のことは推測出来ませんが、危険を冒す行為への「決断」は案外そういうところに有るのでは無いでしょうか? 人は思っているよりも簡単にリスク行為に踏み込んでしまう、それはどの界隈のどの世界にも言える「人間の宿命めいた思考」なのかもしれません。これらの駆逐は困難そのものであり、学ぶことを諦めつつある昨今に於いては至難の業なのかもしれませんが…愚行に及ぶメカニズムを知る必要は、もっと知られて欲しいと願わずにはいられません。

動画内で行われた行為は何も語りはしませんが、動画発信者の意図は汲み取れると思うのです。加熱沸騰気味の動画界隈で今後どんな良作や問題作が出てくるかは予想も出来ませんが、あまり危険な行為には及ばないで欲しいと願わずにはいられません。私たち受信のみの外野勢は彼らの情報を淡々と受け止め、そのメッセージ性を解釈する以外に出来ることはありませんが…今後、動画を追い求めて発生する悲劇や惨劇が少しでも減ることを願うばかりです。

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